早い者勝ち ★みすず書房　『ミケランジェロ』　ロマン・ロラン著　上田秋夫訳 芸術、美術史

 
				                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                
★昭和３１年刊  初版本  定価680円  242㌻  四六判  ハードカバー製本  表紙カバーあり


★著  ロマン・ロラン

★訳  上田秋夫


★ロマン・ロランが1906年に発表した『ミケランジェロの生涯』のまえに、美術史的な構図の上に偉大な人間の姿を求めたのが本書である。
これは1905年にリブレリー・グール社から出版されて、後にブロン・ヌーリ社に移りフランス文部省監修の「美術巨匠叢書」の一冊となり、さらに1943年にはアルバン・ミッシェル社の「中世・ルネッサンス巨匠叢書」に収められた。この翻訳はこの新版による。

★訳者略歴

高知に生る。東京美術学校彫刻科卒。昭和3年渡欧、ロランを訪問。現在(昭和31年)高知新聞に勤務。訳書『マルチネ詩集』のほか詩集、感想集がある。


★目次

序
第1章  少年時代と青年時代(1475ー1505年)
       ミッシェルの家族
       ドメニコ・ギルダンラーヨの学校
       ベルトルドの学校
       ローレンツォ・デ・メディチとサヴォナーラ
       最初の仕事
       サン・ピエトロの『ピエタ』
       『ダヴィデ』
       『ピサの戦い』の下絵
第2章  ミケランジェロとジウリオ二世(1505ー1513年)
       ジウリオ二世記念廟
       ボローニャへの逃亡
       システィナの円天井
第3章  大企画の流産(1513ー1543年)
       ジウリオ二世記念廟の続き
       『モーゼ』と『奴隷』
       サン・ローレンツォの前面
       サン・ローレンツォの新聖器室とメディチ家廟
       フィレンツェの包囲
第4章  ヴィットリア・コロンナ(1535ー1547年)
       ミケランジェロの友人たち、トマーゾ・ディ・カヴァリェーリ、ヴィットリア・コロンナ
       ミケランジェロの詩   
       『最後の審判』
       パオリーナ礼拝堂の壁面
       ジウリオ二世記念廟の完成
第5章  老年期と死(1547ー1564年)
       サン・ピエトロの造営
       カビトリーノ
       サン・ジォヴァン二・ディ・フィオンシティー二
       『十字架からの降下』
       親密なミケランジェロ
       彼の死
       彼の凱旋的な葬儀
第6章  ミケランジェロの天才とそのイタリア芸術への影響
       ミケランジェロの孤独
       彼のプラトーン的理知主義
       他の諸芸術に対する彫刻の優越性
       写実主義への侮蔑
       ミケランジェロ、イタリア芸術を夢中にならせる
結語
註

年譜
作品目録
素描についての略述
文献

図版目次および解説
訳者あとがき


★図版は106図収録されています。本書は文学研究者(文学部教授・美学哲学専攻)の大学研究室の個人蔵書であったものです。そのため個人蔵書印などの押印があります。経年本ですので、表紙カバーは汚れていますが、中はきれいです。読書に支障はありませんが、図版も多く、汚れなどの見落としがればご容赦ください。貴重本ですので、確実にお届けするために、「書留」扱いの「レターパックプラス(送料520円)」でお送りいたします。
      
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